TOYOTA 86 試乗
発売から既に1年が経過し街中や高速道路上でもそれなりの数を見かける86(BRZ)ですが、未だ乗った事が無かったのです。行きつけのディーラーでも試乗するためには事前の予約が必要と言う事でなかなかその機会に恵まれませんでした。
今回は我がスパシオの定期点検に86の試乗を併せて申し込んでみた所、タイミング良く試乗車を準備頂いた次第です。
その試乗車はボディーカラーがサテンホワイトパールの6AT、Gグレード。実質的に最もベーシックな車種という事になります。
早速、乗り込んでみます、と簡単に書きましたが、シート位置が低いので、まずかがみ込んで乗り込まなければならない所がとても「らしい」儀式ですね。
試乗車故なのかカーナビはおろかカーステレオすら装備されないシンプルな内装です。
エアコンも今時珍しいロータリースイッチ式のマニュアルタイプ。
計器板は非自発光式です。(上の写真は撮影のためにライトオンしています)
速度計が260km/hrまで刻んであったり、タコメーターの最小メモリが100rpmであったりするところがスポーツカーの雰囲気を伝えてくれます。
車内は運転席と助手席の間に大きな境界があり、車高の低さも相まって適度な囲まれ感があります。その為か大きさを感じさせないですね。実際は全幅が1700mmを超えており、幅寄せや車庫入れには注意が必要ですが。
さて、エンジンの始動はコンベンショナルなキー方式、予め暖気が済んでいたのかアイドリングは700rpmで安定していました。
まずはATモードでスタート。出だしは全く普通の車です。シフトショックは皆無に等しく気が付くと5速まで上がっている感じです。ゆっくりと流す感じではスパシオと変わる所はありません。
R463のバイパスに入って前方が空いている事を確認した上でちょっとアクセルを踏み込んでみました。その途端に鋭い加速!アクセルの踏み加減にリニアに反応するダイレクト感が素晴らしいですね。
また回転の上昇に伴い増加するエンジン音(吸気音)が雰囲気を高めてくれます。
この気持ちよい加速感こそ86の醍醐味であると実感しました。
その後MTモードも試してみました。
こちらはレスポンス重視のためか低めのギアを推奨する仕様。40km/hr程度だと5速にも入りません。
シフトチェンジはレバーを前後するだけの簡単な操作ですが、シフトチェンジのタイミングはアクセル開度に応じて変化するようです。すなわち、緩い加速の場合はシフトアップ時の変速タイミングに大きめのタイムラグが生じますが、アクセルをある程度踏み込んだ状態ではタイムラグが殆ど無くシフトアップします。なかなか凝ったプログラミングだと思います。
一方、取り回しで重要な車高の低さと言った車幅感覚は短時間である程度慣れる事ができました。しかし最後まで慣れなかったのが後方視界です。クーペボディ故に仕方が無いのですが、後方は見づらかったですね。特に直射日光下ではリアウィンドウに反射する太陽光のためにさらに視界が悪化します。走行中もリアの視界を確保できるリアビューカメラが欲しくなりました。
試乗後、エンジンルームを見せて貰いましたが、ちょっと驚いたのがホイールアーチ部分です。上記写真の中央部に見える部分がそれですが、ここは樹脂製のカバーがあるだけなのです。ボディ剛性とは直接関係しない部分で軽量化を図る辺りがまたスポーツカーらしいと感じました
と言う訳で、45分程86に乗ってみた訳ですが、これは良い車ですね。特にスポーツバイクに匹敵するアクセルレスポンスは紛う事なきスポーツカーだと感じました。経済的な余裕があれば是非パーソナルユースに欲しい一台です。
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